才能とは何ぞや!

『才能とは、主体的に努力できる能力』と私は定義します。従って、一人の子にはたくさんの才能があります。『子どもは才能の宝庫』でもあるわけです。

学級担任として、あるいは一人の親として、子どもを1年間、じっくり観察すると、『主体的に努力していること』はたくさんあります。例えば、サッカーボールを子どもに与えると、投げることに専念する子もいれば、蹴ることに夢中になる子もいる。また、関心を示さない子もいる。また、パズルやゲームに徹夜で取り組む子。また、歌が得意な子、楽器が好きな子、読書に夢中な子、プールが大好きな子、逃げ足が速い子、等々数えたらきりがありません。実は子ども達は、そうした数々の才能を常に発揮して生活しています。

では、なぜ、大人はそのことに気付かないのでしょうか。答えは明確です。『子どもに大人の都合で主体的でない努力を押し付けている』からです。隣の子がピアノを習えば我が子にも!との横並び主義も、多くの時間と才能の芽を摘んでしまっているのです。

まずは、子どもにできるだけ多くの自由な時間を与えましょう。また、自由に飛び回れる空間を与えましょう。少なくとも小学生のうちは、子ども心を解放してください。間違いなく、我が子のたくさんの才能に気付くことでしょう。

次は『才能と夢』『才能と幸福』『才能と人生の目標』について述べていきます。